2023年6月10日土曜日

自作トランシーバー VoBLE小型化(2)

前回設計した基板をElecrowで発注する。線幅は20mil以上、Viaは0.8mmで全然攻めてない。

毎度パネル化していたが、枚数必要ないのでそのまま31x71mmでTO。薄いケースに収めるためElecrow最薄基板厚0.6mmt、HASL LeadFreeで注文

届いた基板。ペラペラ曲がる、薄い。ケースには穴も含めてぴったり。


SMDの実装、配線してテスト。
基板がケースにぴったりすぎるので、コネクタスイッチ類はケースに組み込んでからハンダ付けする。
ケース組み込み完了。電池がほんの少し分厚い。Liバッテリ下のSMDは基板裏面に配置すればよかった。
USB TypeCは5VのみのTypeAケーブルでしか使えないこれを使っていた。プルアップして利用するこっちを使えばどんなケーブルでも充電できたのだが。


2個完成して交信テスト。以前のDIPタイプとも互換。
音声だけでなくモールスに切り替えられるのはよい。
大きさはiPhoneMaxの1/5程度で、携帯よりも手軽という目的は達せたと思う







2023年6月9日金曜日

自作トランシーバーVoBLE 小型化(1)

 前回制作した自作トランシーバーをSMDトワイライトを使って小さくしようと構想中。Li電池、充電回路、スピーカ、アンプと組み合わせてどの程度のケースに収まるのか。今や高機能なスマホというトランシーバーを持ち歩いているのだから、それよりは小型化して、しかもシンプレックスな交信ごっこがしたい。

まずはタカチのCSS755シリーズにターゲットを絞って回路規模や部品を想定してみる。

トワイライトの参考回路図通りのマイクアンプ・LPF。OPアンプは手持ちのSMD版 日清紡NJM2746。386アンプは3.3Vでは動作しなさそうだし外付け部品が大きくなりそうなので、スピーカアンプはD-classアンプPAM8302。充電回路は自作ゲーム機に使ったことのあるMicrochipのMCP73831。3.3Vレギュレータは日清紡の78L33。これはもう少し小さい部品も選べた気がする。

抵抗は1608、コンデンサも大容量を除き1608。半固定抵抗は村田の超小型ポテンショメータ。電源LEDあった方がいいよねとか、充電LEDも欲しいとか。


小型ケースはスイッチ類の大きさに律速される。

・電池はLi充電池。むかし自作ゲーム機に使った582728(400mAh, 27x28mm 5.8mmt)を流用。

・スピーカは秋月のマイクロスピーカ。この際、音質や音量より小型化優先

・充電端子はUSB-C。上下対称でケース加工しやすいという観点から

・マイクは秋月のECM。D6mm, 3.5mmt

・PTTスイッチには当初表面実装タクトスイッチを購入していたが、ケースの高さに対して不足するので普通のタクトスイッチをリード線を調節して使用。あまりコンパクトではない。

・電源と、音声/モールス切り替えスイッチは小型スライドスイッチをリード線を加工して配置

スイッチ類はなんとか入りそうだ。タカチのカタログから最大基板サイズを読み取ってP&R。結構密にSMD並べたがはんだ付けできるだろうか。。。



2023年5月24日水曜日

SANYO U4-W26 ラジカセBluetooth化

 愛用していたSANYOラジカセ U4-W26 ダビングのできるダブルカセット、AM/FMだけでなくTV3-12chも聞けるラジオ、サラウンド4スピーカー、それを強調するような横長なデザイン カクカクデザインのU4は中古でも人気のようだが、自分はこっちの方がかなり気に入っている。長らく捨てずに残していたが、アナログTVも停波し、カセットも使わない今持て余していた。


内部清掃のついでにBluetooth基板を内蔵した。背面と上面ネジで開く。カセットデッキのユニットを外すとメイン基板が出る。数えるほどしかICがない。オーディオアンプICは放熱板がついていて型番わからず。ラジオはLA1806とTA7368Pと聞き覚えのあるIC。内部電源基板(~10Vくらい)から7805で5Vに降圧し、Bluetooth基板に供給する。出力はラジカセのラインインに内部で接続

左上矢印がが変更箇所。このラジカセのいいところはラインイン・ラジオもしくはカセット再生すると電源が入る。なので実質ラインインにしたときに内部Bluetoothに電源が入りPCやスマホ側から接続できる(勝手に接続しっぱなしにならない)。
RadikoやAFNアプリを再生してみる。音はラジオっぽい疲れない音。スマホの音をカセットテープに録音とかもできるはずだが使わんだろう。


2023年4月29日土曜日

トワイライトTWE-L-U書き込み

 モノワイヤレスのトワイライトは技適上合法にワイヤレス機器を組み込めるしおもしろいと思うのだが、AtmelやPICに比べてあまり制作例が見当たらない。DIPの簡単接続は資料も豊富だが、表面実装品(TWE-L-U)についてはどうやって書き込むのかもわからずほかっていた。しかし最近新型USBライタR3のデータシートにピン配置を見つけたので接続してみた。

USBライタR2 <-> TWE-L-U

GND   20,28,30,31,32(のどれか)

TXD         8

PRG         2

RXD         9

RST          21

VCC          5

SET 必要なし


1.27mmピッチになんとか手配線


バイナリを本家からダウンロードしてきて、MWSTAGE\BIN\以下にコピー、名前をApp_Audio_BLUE_Master_JN5164_1_0_1-2.binのように変更(ファイル名でBLUEかREDか判定しているようだ)、TWELITE_Stageを起動して書き込む。Verifyも通ったのでOK。

2023年3月5日日曜日

EVバイク スロットルのハンドル取付

 EVバイクのスロットルレバーは、可変抵抗にレバーをつけ、さらに手を放した時にスロットルが戻るよう、バネで留めている。


このスロットルのケースをハンドルにガッチリ取り付けたいが、針金、両面テープなどいろいろ試したものの、なかなかコレというのがない。

自転車用ははっきり名前がわからないが、ホースバンドという製品を使えばよさそうだというのは早くから感じていた。しかしスロットルケースが汎用品の組み合わせなので分厚く、ホースバンドをケース内に収めることができないので改良を考えていた。薄い可変抵抗が手に入ればいいのだが。。。


手持ちの可変抵抗を並べてみた。右から30年ほど前にデジットで買ったもの、部品箱に入っていた10年くらい前に買ったもの、左が秋月電子現行品である。抵抗器本体の分厚さも多少あるが、ねじ切り部の長さがどんどん伸びてきたことがわかる(ねじ切り部の上が回転する軸なので、軸を切ったとしてもねじ切りより薄くできない)。

手持ちのデジット品はCカーブだったので使えないし、現行のデジットの可変抵抗もねじ切り部が伸びていたので、当時デジットに通っていた友人にBカーブ品を分けてもらった。


軸をカットし、溝を作る。上が秋月電子現行品、下が入手した昔のデジット品だ。6mmほど薄くできたことがわかる。


ケースの底にホースバンドを取り付け、その上に可変抵抗を載せる二階建て構造。


余裕で収まった。これでスロットルのハンドル取付問題はやっと片付いた。

世の中の自作EV勢はどういった構造にしているのだろうか。

2023年2月19日日曜日

3.3Vシリアル

 いつの間にか配線切れてて直すとき写真残していたら楽に直せたのに・・・となったので残しておく。PC<->FT232RL USBシリアル変換<->双方向ロジックレベル変換モジュール <->マイコン

マイコン側が3.3V供給している場合でも電源分離しているのでデバッグできる

2022年11月6日日曜日

elecrow用KiCAD設定

 毎回基板発注する度に忘れて調べなおして結局本家のスペックをよく読むに落ち着くのだが、時間取られるので今回発注を機会に記録しておく。まだ発注結果出てないので間違ってるかもしれない。


①デザインルール

elecrow発注ページ

PCBスペック

2層1oz基板の場合、最小線幅6mil(0.1524mm)、スペース6mil、最小ドリル径0.3mm、リング幅0.15mmから最小ビア径0.6mm、Hole-to-Holeはホールビア間のスペースを意味していて0.15mmのようだ。


しかし推奨は8mil線幅・スペース、hole-to-holeも同様に考えてこんな感じで設定している。



②マイデザインルール

厳しいピッチの配線でも10mil、基本は15mil。電源周りは20/25milを使う。

ビア(スルーホール)は厳しいところは0.6/0.3mmだが、基本的に0.8/0.4mmを使っている。最小DRよりかなり緩くルーティングしているが本当に意味があるのかはわからない。

電源周りのビアはダブルビア等。

線幅、ビアの電流の目安


③V-CUT

本家のV-CUT説明

KiCAD上でEdge.Cutsで書いておいて、ガーバー出力した後にV-CUTのレイヤ(.GKO)にファイル名を変える。V-CUTを挟んだ線同士は0.7mm(1mm厚基板)

本家の説明によればV-CUTをシルクレイヤに明示するようになっているが、こんな感じだろうか。これから発注して確かめる。



Panelize後の最小サイズは8cmx8cmとあるので、足りない場合は捨て基板を設定してV-CUTで切るみたい。1x2にPanelizeして、足りない1cm分を捨て基板にしたつもり。これもこれから発注して確かめる。

④ガーバー出力の設定。PCBエディタのFile->Plotから。

標準でいっぱいレイヤが設定されててまごつくが、2面基板だと必要なのは6レイヤ+カットのみ。


拡張子が変わるのはドリル.drl => .TXTと、カットレイヤ=>.GKOのみ。
他6レイヤ(上下それぞれのCu/Mask/Silk)は拡張子を大文字に変えて、ヘッダー名をそろえる。KiCAD出力そのままのファイル名でも通るらしいが、一応本家のファイル名指定に従う。

⑤最終確認項目
・Footprintのピン番号と回路図が合ってるか
・ガーバー表示でハンダ載せられるところを確認
・ガーバーF/B印刷してみてパーツと合うか、ハンダ付けする余裕があるか
・JRC(日清紡?)のSMTはDMPというオリジナルパッケージ