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2012年11月5日月曜日

CECTPA-1 まとめ

CECTPA-1 リレー数まとめ

CECTPA-1 スペック:
Data Bus : 10bits
Address Bus : 8bits
Register : 8bits, X/Y
ALU : add, incr, NOP
CLOCK : 2Hz (5clocks per an instruction)
ROM : 11WORDS(110bits)
RAM : 3Byte(24bits)
Power : 4e-7MIPS

リレー+ダイオードなら相当楽だと思う。
もしくはCPUはリレーで、メモリは半導体とか(これは他の人も結構やってる)、でもなんか負けた気がする
次回やるとすれば、
・アドレスバスは6bitで十分
・クロックはもう少し早く。今回のシーケンスジェネレータは設計が悪く早められなかった
・各インストラクションに5クロックは4でもよい
・レジスタのLoadはSelectよりタイミング早めてリセットしておくことを忘れない
・基板サイズは大きくする。基板ー基板間のコネクタ・配線に時間をとられるため
・LEDはもっと増やして視覚に訴える。暗い中で実行すると楽しい。
・RAM増やして8x8ディスプレイにマッピングしたい
・簡単なゲーム作りたい、、、が遅すぎるか。

2012年10月29日月曜日

火災

住んでいる所が火事になり、すべてが失われました。
数ヶ月作業していたリレーコンピュータがもう少しのところだったのが非常に悔やまれます。
火元等不明ですが、消防士によると、もちろんリレーコンピュータではなく、電気式のコンロから出火していたようです(ただし、私はその3日前から使っていません・・・)
ラップトップはバックアップを取っていましたが、バックアップも同時に焼けてしまったため復活の見込みはありません。すべての情報をクラウドへ、違う場所にバックアップをとることが大切ということが身にしみてわかりました。

再度、一から作り出す気力は今のところ失われました(そもそも子供の頃から揃えてきた工具とかを0から買い直さないといけないし、回路図の元データや一部の図はないので再設計の必要もあります)。

動作中の動画だけでもどこかにアップロードとしておけばよかったのですが、今では一部の写真と記憶に残っているのみです。唯一残ったのはこのブログのアップロードしていた図や写真だけなので、それだけでも手前のメモではなくブログとしてアップロードしてきた意味はありました。

記憶に残っている、リレーコンピュータの到達地点を列挙すると、
・ROMからのインストラクションのロード、解釈
・ジャンプ命令
・即値(Im=>X/Y)
・ADD(X+Y=>X)
・Incr(X+1 => X)
・mov
・load/store(RAMへの書き込み・読み込み)
までは動作していました。メモリも全bit動作良好でした。後は、ifの分岐命令と、NOPの動作調整・確認で完成だったのですが・・・

自分にとっては生涯で一番部品点数の多いプロジェクトでした。コンピュータ(バス/CPU/メモリ)についての理解も深まりました。どう早く計算させるか、ではなくどう部品点数を減らすか、の観点ですが、非常に勉強にはなりました。いつの日か、やる気がチャージされたときに再開できるよう祈ります。


2012年9月19日水曜日

Operation Decoder(3)

PC(プログラムカウンタ)のloadPC出力にバッファが抜けてるのを発見。バッファがないと信号が逆流してしまうのだ。
ということで、バッファ追加後、JMP命令の動作を確認。データをオペレーションレジスタに保持し、JMPと解釈し、PCを上書き、次のサイクルではPCに書き込まれたアドレスを読みに行っている。
0x00からJMPさせて、その先でもまたJMPさせて0x00に戻す動作も確認した。いよいよCPUらしくなってきたぞ。

2012年8月20日月曜日

Operation Decoder(2)

オペレーションデコーダのテスト中。なぜかデータ6bit目が1だと回路全体がリセットする問題があり、解決に一昼夜費やした。原因はハンダブリッジでVdd(リレーだからVrrか?)がGNDに落ちてたようだ。配線以前の問題だったか。
機能に関係しないリレーを取り外しテストしている様子。
他にもselROMのタイミングを遅らせる必要があり、ディレイを追加。載せているリレー数が足らなくなってきたので、0検出は別基盤対応とする。
0x01以降はRAMなため、0x00はJMPにしROM領域に飛ばなければならない。データをオペレーションレジスタに読み込み、保持し、JMPと解釈し、PCレジスタを書き換えようとするところまでは動作させた。JMPさせる番地にPCレジスタの値が足されてしまう問題があるようだ。タイミングの問題だと思うが。ここまでで出張前の作業は時間切れ。各部のタイミングを一度きちんと考え直さないといけないようだ・・・

2012年8月19日日曜日

Operation Decoder(1)

オペレーションデコーダの設計図が下記。SPDTのリレー数が足らなくて、できるだけDPDTに置きかえてなんとか足りた。画像大きいので注意。
他のユニットと違って、同じ回路は少なく、ほぼランダム。各リレーに番号を振って配線を管理。しかしどこかで間違うだろうな・・・
基本的に論理だけだが、STATE周りでタイミングもあるので、この回路のテストは大変である。

とりあえず実装した写真。やはり表の見た目重視で同じリレーをまとめてみた。ここらへんの実装・配線はかなり突貫作業となったが、この時点で、今年のMaker Fair World応募は不可能になった。Call for makerにはまだ時間があるが、明日から出張で作業できないためである。というか仕事が忙しすぎてテストしている時間がなかったのだ。うむー、協力を申し出てくれたJingも転職してしまうし。
メモリ設計に時間をとられたのが敗因か。その後のMini Maker Fair in Oaklandか、粘って来年のSan Mateoに応募しようか。とにかくここまで来たら動くものを作るしかない。
出張中、時間があれば、秋葉でSPDTリレーを大量購入しよう。ラッピングワイヤはハンダののり的に今使ってる方がよいし、基盤もDigiKeyのが頑丈でよい。DPDTはこの前eBayで安く買ったし、秋葉でしか買えないパーツが減ってきた・・・というかラッピング周りの品揃えが悪すぎる。


2012年7月26日木曜日

Architecture

とうとう最後のユニットであるオペレーションデコーダにとりかかる。この時点で、全体のアーキテクチャを決めなくてはならない。設計に際して変更あると思うが、現時点での構成は下図のとおり。
ALUは現時点でAdd,Thru, Incrだけだが、追加しても基本的な構成は変わらない。
条件分岐はALUからのCarryと、Xレジスタの0検出だけである。条件分岐で次の命令をスキップするのはアドレスを2個進める方法と、次の命令をNOPに変える方法があると思うが、後者を採用する。
後は、いかに命令セットをアーキテクチャに合わせてリレー数を減らすか、だが、拡張性も考慮してある程度クリーンな設計にしたい。考え中の命令セットは下記のような感じ。
01 [8bit] Im => X
10 [8bit] Im => Y
11 [8bit] JMP (Im => PC)
00 0000 [4bit] NOP
00 0001 [4bit] loadRAM => X
00 0010 [4bit] loadRAM => Y
00 0011 [4bit] store X => RAM
00 0100 0001 if zero skip next
00 0100 0010 if carry skip next
00 1000 0000 mov X => Y
00 1000 0001 add X+Y => X
00 1000 0010 Incr X => X
00 1000 [0011 - 1111] reserved for additional operator
最上位2bitで、Im(即値)かJMPかオペレーションかが判断でき、
もしオペレーションであれば、中位4bitでメモリアクセス系か、ifか、ALUか判断できる。
もしメモリアクセス系であれば、下位4bitで指定したアドレスに直接アクセスできる。逆に言うとRAMのアドレス空間は16byteだが、0x00はJMPなので実質15byte。実際は3byteしか作ってないが。
全部0ならNOPで、実装していないアドレスをアクセスしても安全である。
リレーはうるさいので(寿命の問題もあるし)、HALTとリスタートの割り込みも必要かもしれないがまだ未定。



2012年6月21日木曜日

more relays

SRAMとアドレスレコーダを考えるとリレーが全然足りないので、覚悟を決めてあるだけ全部買って来た。1回路入り1個50セント、40円くらい。秋月より安い。ただ、入荷の予定はないそうだ。JRCと書いてるがYueging(中国)製らしい。eBayで買える中国製は色が青色なのと、サイズがでかいので実装面積の問題がある。オレンジのリレーはHeavy Dutyっぽくて好きなのだが、概して高価。というわけでやっぱり黒色。
買ってきたリレー。だんだん感覚がおかしくなってきて、200個じゃ少ないとか思ってしまう

今あるリレー数をまとめてみた。既に、結構な数を使ってしまっているなぁ。

まずはROMでインストラクションデコーダやアドレスデコーダを作り、残ったリレーでSRAMを作ろうと思う。ROM用に33/68オームのチップ抵抗を1000個ずつ買ってきた。本当は500個でいいのだが、1000個買う方が逆に安いため。また、実装用にDigikeyで6インチ角の基板を注文中。ちなみに、いろいろ探したが基板は秋葉が安い。6.5x4.5inchで20$が相場っぽいが、秋月なら400円だし。唯一6inch角のがDigikeyで11$だったのでメモリ系はこの基板で統一するつもり。これにDIPスイッチを載せられるだけ載せてROMにする(たぶん40WORD=400bit分くらい)。
最近、これに全力を傾けてるけど大丈夫かオレ?

2012年6月19日火曜日

SRAM design

そろそろSRAMについて考えねばと思い、試験回路を作ってみた。
思い返してみると、昔、ひたすらSRAMの回路パターンを見続けていたが、実際に回路を作って動作させてみるのは初めてであった。
1つのリレーで選択、もう1つのリレーで保持する。CMOSプロセスのSRAMが6Tで実装されているのを考えると2リレーで実装できるのは効率的に見える。これは、W(ライト)時には直接VDDかGNDにつなげて書き換えるのに対し、R(リード)時には160オーム程度のリレーが接続され、保持リレーが影響を受けないのを利用しているためだ。したがって読み取りにバッファが必要と思われる。
bit-lineにリレーをつなげて読み出し中。保持リレーは動作し続けている。
intelがFinFETを使った0.1um2以下のSRAMを動作させている一方で、200mm2以上のセル面積のリレーSRAMに愕然とする。でかい基板でも一枚に4WORD(40bit)しか載らない。アドレス生成を考えなくても、8bit全部使うには2x10x256=5120と天文学的なリレーが必要になってしまう。そもそもアドレスバスは5bitで十分だった気がしてきた。。。